総合は3位争いのツールかと思いきや、開けてびっくり。
例年にも増して素晴らしく面白いこの展開に踊らされまくりであります。
特にガーミンの皆さん、いったい私を何回泣かせば気が済むのですか(でも泣かされたいというのが本音かもしれません)。
既に第3ステージまで終了してしまいましたが、一応覚書をば。
第1ステージの生放送、Versusは8時から!と宣伝していたのに、実際レースはその一時間前にスタートしていたのでした。しかも最初30分はトークばかり。そういやいつもグランデパールは「こんな感じでしたよー」と放送中に録画を見せられるだけでした。今年のPassage du Goisは見たかったのに...。ストリーミングチェックしておけばよかった...と後悔してももう遅し。
ハスホフトが行けそうな登りのあるフィニッシュということで、ガーミンが集団先頭を引く場面も。しかも総合候補のヴァンデヴェルデまで脚使っちゃっていいんですか~などと思いつつも途中用事を済ませるために観戦を中断。帰宅後ニュースをチェックしていたら、ヴァンデヴェルデが1:55遅れというとんでもない結果が目に飛び込んできたので、ただちに録画をチェックしたら、観客を巻き込むクラッシュで集団が分割、コンタドール他の総合候補が1分以上のロスを被るという凄いことになっていました。
ここでふと頭に浮かんだのはランスの運の強さ。最近では7勝できたのは全て薬のおかげだと思いがちですが、フィニッシュ近くでは常に集団の先頭に位置を取り、周りをチームメイトで固めるというポリシーに徹底していたからこそ、こういった「仕方のないタイムロス」を回避できたのではないかと思われます。かなり遅れをとってしまったガーミンの総合組は3人はまだツメが甘いんでしょうか。正直なところ、もう私の今年のツールは第一ステージで終了かと思ったその矢先に...。
第2ステージのツール初優勝ですよ、奥さん!
このTTTステージに的を絞り、人選、天候、機材、交代の順番などを徹底的に熟考した結果の初優勝となりました:
- この日に向けてMavicが特殊な前輪システムを開発。ジロと提供でこの日専用のエアロヘルメットも用意。
- 最後まで持たないであろうディーンをロテーションの最初に持ってくる。ザブリスキー、ファラーは最後に力を出し切ってもらって、千切れても残りの選手に影響を与えない所に設置。
- 当日の監督は異常に緊張していて、選手の部屋を何度も訪問し、そのたびに新しいアイディアを提案、ミラーには「何をすればいいのかは分かりきっているから、とにかく落ち着いて」といわれる始末。
そして何かの罰ゲームかのような赤玉スキンスーツに身を包んだハスホフトが先頭でゴールラインを切って、イエロージャージーを獲得。ツール初招待を受けた2008年から長い3年間でした。
このステージは2位から5位までのチームによる追い上げをドキドキしながら生観戦できなかったのがなんとも残念であります。それからツールではポディウムでのシャンパンファイトがないのがちと物足りませんでした。お祝いはおとなしめでした。(でもやっぱりザブい)
ところで、この日の平均速度は55.6km/h。ちなみに、現在の最高記録は、ザブがイエローでクラッシュした悲劇の2005年ツール第4ステージ、ディスカバリー・チャンネルによる57.324km/hとなっています。このコース、今年のTTTコースの三倍近くある67.5kmなんですが、それでも平均が上回るって、凄くありません?
いろいろと調べ物をしながら、TTT優勝の余韻に浸っていたところで飛び込んできたのがファラーのステージ優勝のニュース。独立記念日に米国人がステージ優勝!Wのガッツポーズ!またまた涙腺が緩んじゃいました。感無量です。ファラーは「ワウテルのお父さんに『ワウテルのためにツールで一勝してくれ』と頼まれてきた」そうですが、お父さん、ミッション果たしましたよ~!
ハスホフトとカヴの中間スプリント失格はもったいなかったですね。フィニッシュスプリントでもカヴはロハスに体当たりしていたようだし(されていた?)、ロッシュとガーミンとの接触もありましたし、去年のレンショーのような派手などつきあいには見えませんでしたが。
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総合(第1ステージ > 第2、3ステージ):
3. Thor Hushovd 00:06 > 0:00
16. David Millar 00:06 > 0:00
69. Thomas Danielson 01:55 > 1:49
71. Ryder Hesjedal 01:55 > 1:14
156. Ramunas Navardauskas 00:06 > 1:01
158. David Zabriskie 03:05 > 6:22
174. Christian Vande Velde 01:55 > 1:49
180. Tyler Farrar 04:37 > 6:26
181. Julian Dean 04:37 > 8:35
その他米国人選手:
9. Chris Horner Radio Shack 00:06 > 0:10
29. Tejay Van Garderen HTC - High Road 00:06 > 0:05
45. Levi Leipheimer Radio Shack 00:06 > 0:10
61. Danny Pate HTC - High Road 01:20 > 2:54
94. George Hincapie BMC Racing Team 00:06 > 0:04
126. Brent Bookwalter BMC Racing Team 02:33 > 2:31
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おまけ:
娘がウケまくっていた第1ステージゴール地点でのハスホフトの写真。サドルが突き刺さっているのがどうもツボだったようで...。
第3ステージの写真ギャラリーとハイライツ動画。(←このハイライツには写っていませんが、ファラーのステージ優勝を喜ぶミラーがブッチューとキスをかましていました。)
第3ステージフィニッシュ後、ファラーのお母さんが登場。カメラ目線...。
第3ステージでザブとタッグチームで逃げを引き戻したラムナス君に関するCNの記事。
これまでのツールに対するノルウェー放送陣の反応が見たくて動画をあさりまくっているのですが、見当たりません。
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