Tour of Coloradoというレース名の商標権争い&タイトルスポンサーのQuiznosの財務問題などが関係し、USA Pro Cycling Challengeというプロアマゴルフコンペのようなネーミングをされてしまったこのレースですが、名前はともかく、大変楽しませていただきました。
アンディやエヴァンスこそ総合争いに絡んでこなかったものの、標高3600mでのプロツールレースを見るのは初めて。意気込みの入ったアメリカ勢が総合トップ5、そのうち二人はガーミンという非常にうれしいレース結果となりました。その総合トップ5となったアメリカ人選手のプロローグから第3ステージまでの推移: プロローグ:2 Christian Vande Velde (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:02
6 George Hincapie (USA) BMC Racing Team 0:00:07
7 Levi Leipheimer (USA) Team RadioShack 0:00:08
8 Tejay Van Garderen (USA) HTC-Highroad
20 Thomas Danielson (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:17 第1ステージ:
1 Levi Leipheimer (USA) Team RadioShack 4:37:47
2 Christian Vande Velde (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:11
3 Tejay Van Garderen (USA) HTC-Highroad 0:00:17
8 George Hincapie (USA) BMC Racing Team 0:00:37
9 Thomas Danielson (USA) Team Garmin-Cervelo第2ステージ:
1 Tejay Van Garderen (USA) HTC-Highroad 10:04:08
2 George Hincapie (USA) BMC Racing Team 0:00:16
3 Thomas Danielson (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:22
4 Levi Leipheimer (USA) Team RadioShack 0:00:34
5 Christian Vande Velde (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:45 第3ステージ:
1 Levi Leipheimer (USA) Team RadioShack 10:30:29
2 Christian Vande Velde (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:11
3 Tejay Van Garderen (USA) HTC-Highroad 0:00:17
4 Thomas Danielson (USA) Team Garmin-Cervelo 0:00:21
5 George Hincapie (USA) BMC Racing Team 0:00:53 つまりは、ライプハイマーがプロローグでいい位置を確保
↓
第1ステージの登りゴールで差をつける
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第2ステージでゴール直前に形成された先頭集団をVdVと共に逃したけれど(安全性を重視してという説もあり)
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第3ステージのITTでタイムを取り戻す
↓
残りのステージはがっちりと総合を守り
↓
優勝という展開でした。第2ステージの先頭集団に入っていたガーミンがダニーちゃんではなく、VdVだったら、VdVが優勝していたはず?20位から4位によじ登ってきたダニーちゃんもGJ。 ==============
- 偶然みつけたUSAPCCのプレショウが最高でした。「Rematch in the Rockies」というナレーション(byフィルさん)付のドキュメンタリー仕立てで、レースの予習・復習だけでなく、裏舞台の様子が盛り沢山。早朝、チームバスの間をうろつくザブさん、ホテルのガーミンのチーム部屋を探すダニーちゃん、「バー」とかしか言わないダニーちゃんの息子とか、ガーミンの面々もかなり頻繁に登場。VdVは奥さんと付き合っていたころ、「いつになったらまともな職業につくんだ」とか今の義父さんに言われてた、なんてエピソードがこぼれたり(弁護士の義父さん、今はナンバーワンファンだそうですが)。
- 特にドキリとしたのは第3ステージのTTゴール後の映像。カメラが捉えていたのは、リーヴァイの結果が明らかになった後、いままで見たことのないような、ものすごく険しい顔つきのVdV。Bicyclingとのインタビューではかなり悔しそうな様子を見せていたものの、その後のVersusのインタビューでは「リーヴァイがスキーに連れて行ってくれるってさ」といつもどおりの物分りのいい人っぷりを披露していましたが、あの人を掘り下げてみれば真っ黒い悔しさの塊が埋まっているんではないかと想像しちゃいました。
- このプレショウ、インターネットをあさりまくったのですが見つけられませんでしたorz。その他の動画ならいっぱいあります。ツールに引き続き、フランキー・アンドリューが登場するBicyclingの解説ビデオが面白いです。今回のパートナーはJoe Lindsey氏。
- 黄色ジャージーを身にまとったティージェイ、満面の笑みを浮かべてガールフレンドのことを嬉しそうに語る彼はかわいらしすぎです。次のステージはまさに天国から地獄。ユタではリーヴァイに勝てたのにね。目に涙を浮かべてうなだれるティージェイの姿には胸が痛みましたが、自転車選手はこういう壁を乗り越えてこそ大きくなれるものですよ!
- ダニエル・オスがロックでした。あの長ーい腕&グローブのような手でメタルポーズをされると大迫力です。発射台のゴールポーズのほうがエーススプリンターよりも目立ってます(笑)。ポディウムでもキャラ丸出し。サガン君、弟子入りしてみては?
- コロラド出身で、お父さんもおじさんもCoors Classicの優勝者ということで、ステティナ君には期待がかかっていたようですが、プロローグと第3ステージITTでの成績がふるわず、エースとしては活躍できませんでした。
- 某ビール会社に勤める友人がゴールデンに住んでいるのですが、最終日のゴールデンからデンバーのステージでは家から5ブロックほどのところをレースが通過したとのこと。写真も見せてもらいました。羨まし過ぎる~~~~!来年も開催された場合は泊りがけで遊びに行きたいくらいです。
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