Tannenbaumさんのおかげで、買いに行こうと思っていた雑誌の大目玉記事がネット版に載っていることを知りました。
凄いインタビューですよ、これ。二人とも言いたい放題言っちゃってるし。ランディスは「お前がクビになったら、俺が雇ってやるよ」といえるような立場にあるらしいのですが、ザブによるとCSCは間違っても民主主義的なチームではないらしいし…。大丈夫かなあ。
他の記事は図書館ででも読もうと思っていたけど、立ち読みしてみて、いい写真が載ってたらやっぱり買おうかな。
…と今日のステージのニュースを探しに同サイトに戻ってみたら、
ランディスのキャリアに危機...って、ええーーっ???
ニューヨークタイムズ誌の記事によると、ランディスは退行変性疾患を持っており、シーズン終了後、人工股関節置換手術を受ける可能性があるそうです。
以下、一部抜粋。
虚血壊死(Avascular Necrosis)または骨壊死(Osteonecrosis)というこの疾患は、2003年、訓練中に股関節に重傷を負ったことが原因。通常は自然治癒するはずの股関節が自己修復せず、退行変性の瘢痕組織として破壊し続けた結果、血管が閉鎖され、股関節の球状の部分が崩れている。そのため、ランディスは常に痛みを感じている。
「徐々に悪化している。歩くときも痛ければ、自転車に乗っているときも痛い。一日の終わりにも痛む。いつもではないけれど、痛みで眠れないこともある。」
今年のツールの成績に危機をもたらすような事態ではないが、サイクリストとしてのキャリアが短縮される恐れがある。2004年シーズン末に手術を行なっているが、試みは成功せず、2005年シーズンに大きな影響を与えた。「2005年のパリ・ニースは人生の中でも最悪の経験だった。ツールまで耐えられるとは思わなかった。その時点でキャリアは終わったと思っていた。」
ランディスは、今年のツールで優勝したとしても、その後、選手としてのキャリアに終止符を打たなくてはならない可能性が存在することを認識している。専属コーチ、アラン・リムはこう語る。「手術なしでフロイドが次期シーズンまで耐えられる可能性は非常に低い。しかし、手術が成功すればサイクリストとして更に上達することも考えられる。」
疾患の影響はマイナス的なものばかりではない、とザブリスキーは語る。「これがあるからこそ、(ランディスは)上達しているような気がする。自分に与えられている時間は限られているかもしれない、ということを知っているから、全力を出し切って頑張っている。もう大暴れさ。」
そうか…。ザブとのインタビュー記事にも「もう痛みは気にしていない」というような一文がありましたが、一般のサイクリストの痛み、苦しみとは別の意味の痛みがあったのですね。もう何もかも投げ出して、というような心意気がこれらの記事やインタビューにはにじみ出ているような…。手術が成功することを祈ってます。(そうじゃないとコンビが...w)
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追記:もとのNYTの記事はこちら。2003年の事故に関するVelonewsの記事はこちら。LA Timesにも(要登録)。
2 件のコメント:
カピバラです、こんにちはー。(こちらでは初めまして!)いつも興味深い記事をご紹介いただきありがとうございます。しょっちゅう(勝手に)参照させていただいてます(すいません/汗)。
本日は、ランディスの疾患の話に驚いたのでおじゃまいたしました。もちろん手術が成功すればまだ走れるわけですが、実際やってみるまでどうなるかわからないというのは、今年限りでリタイアと決めてツールに臨む以上のプレッシャーなのではないでしょうか。あの独特のTTフォームは、股関節の痛みと関係があるのかもですね。
いやー、こういう事情を知ってしまうと、俄然ランディスを応援したくなってしまいます(<単純)。でもって、手術が成功したらぜひザブリスキーを呼び寄せて同じチームで走って欲しいものです。
>カピバラさん、
ようこそいらっしゃいました!いえいえ、自分のハンドルネームを他人様のサイトで見かける度に誇らしげな気分になっておりますので、どんどんご利用ください(笑)。
バルベルデがリタイヤしてしまい、総合はランディス一本に絞るか...と考えていたところにこの記事が舞い込んできたので、彼を応援せざるを得ないような気持ちです。
ザブとランディスが一緒のチームって色んな面で凄そうですね。
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