9/11/2006

ブエルタ第15ステージメモ・USPROテレビ観戦

* テキストライブで追いました。でもスプリントフィニッシュをテキストライブというのは、さすがに無理があります。いつもは細かく書いてくれるCNでも「Lampre does a final turn, but Petacchi is fenced in! Bettini is up there... but Robert Förster (Gerolsteiner) wins! What a surprise!」という一行のみなので。

* 昨日はモヒカンスタイルで笑わせてくれたフェルスターがビックリ優勝。(<それだけ?)チームメイトのレベリンはDNS。理由が見つからないのですが、これまでかなり踏ん張っていたようなので、疲れがどっときたのでしょうか。明日は休養日なのに。

* 週末はスタート時間が早いということをUCI検査官が十分に理解していなかったのか、カシェキンとヴィノクロフの検査のためにホテルに到着したのは、アスタナのチームバスが出発した後。ホテルに戻るよう要求したが、チーム関係者は拒否。ラボバンクも似たような理由で、検査を受けられなかったそうですが、これはUCI側のミスということで、お咎めは無かったよう。アスタナと検査という組み合わせには、ドキっとさせられます。

* ペ様...。泣きっ面に蜂とはまさにこの事。もう、なにやってんの...。この方もお祓いしてもらった方がよさそうですね。いやあ、山越えもできたし、調子も上々で、残り少ないスプリントフィニッシュに賭けようと燃えていたところ、走行妨害されて、ブチっときれてしまったのでしょう。フェルスターの日記では、十分なスペースがあったのに、ペタッキのリアクションがオーバーだったと書いているそうですが、彼でもカッとなることがあるんですね。どこにそんな感情を隠し持っているんだと思わされるほど、シュンとしているペ様の写真はこちら。こんなオーラを放っているペ様に近づいてしまったChihoさん、あっぱれ。

* 山頂ゴールの16ステージではやはり普通のキャップのほうが似合うバルベルデとヴィノのガチンコ勝負が見られるかと期待しております。ランス映画にバルベルデが出る場面はないでしょうが、あるとすればキャスティングはダニエル・デイ=ルイスを推薦します。

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録画しておいたOLNのUSPROチャンピオンシップのハイライトを観ました。以下、雑感です:

* この若々しく新しい解説の声は...Toyota-Unitedを解雇され、その後どうしているものかと懸念していたフランキー・アンドリューだということが判明。今季のOLNのサイクリング番組は残り3本しかないので、お小遣い稼ぎですか。いい本職が見つかるといいですね。

* TTの部:ザブは髭は生えてても、ポジションは健全。上半身が全く動かないんですよねえ、この人。二位に入ったボールドウィンはコースの試走もしており、チームカーとの無線通信もあるはずなのに、登りで適当なギアがなかなか見つからず手こずっている様子を映されていました。その後の落車もそうですが、コースの詳細をつかんでいなかったようで、後で「いつもはコースに詳しいんだけど、それだけに悔しい」と語っていました。一方で、ザブは無線も使っていなかったようですが、ボールドウィンが細部に行き届いた丹念な準備をしていれば、勝負は違っていたかもしれないのですね。

* その落車ですが、思ったより派手なラスムッセン風でした。問題のカーブはT字路だったのですが、T字のIの部分に差し掛かる前に一つ右折、ゆるやかな登りから下降と思ったら、いきなりT字路で突き当たって、また右折というコースでした。その転倒もカーブを曲がりきれなくて滑ったなどという生易しいものではなく、まっすぐ交差点を横断し、向かい側の土手に頭から突っ込んでいました。それまではザブ同様、CerveloのTTバイクに乗っていたのですが、チェンジ後はUnitedの普通のロードバイク。それでも1位との差は30秒だったのですから、気の毒です。

* 途中でヒンカピーがナレーションをするグリーンヴィル市のコマーシャルですとか、TTのコースとなったThe Cliffsという高級住宅街の宣伝などがばんばん流れます。土曜日に行われたチャリティーライドの様子も少し。ソール・レイジン君とお父さんが揃って参加されたようで、お父様はヒンカピージャジーを着ておられました。

* ロードレースの部:Paris Mountainをふらつきながら登る数々の選手達のヘろへろぶりにびっくり。31人しか完走しなかったという数字に納得。でもトップ集団に残っているヘルスネットのスコット・モニンジャーは40歳だというのですから、米国サイクリングにも凄いベテランがいるものだと感心。

* TIAA-CREFのショーツには大きく「Chipotle」というスポンサー名が入っていて、ムショーにburritoが食べたくなりました。宣伝効果バッチリ。

* エキモフがライプハイマーにボトルを手渡す場面では違反じゃないの?と思うほどずーっとボトルを持って話してました。プロツアーチーム組同士、協力するのではと憶測されていましたが、やはり、と思われさせられる光景。ヒンカピーと二人で最初から「ぶっちぎってやろうぜ」という戦略でも練っていたのでしょうか。Jelly Bellyのバージャダリがしつこくついてくるのをヒンカピーが「おい、何でついてくんだよコイツ、戦略台無しにしやがって」とでも言いたげに、何度も振り返ってチェックしていたのが印象深かったです。最後はヒンカピーがアタックをかけてラクラクゴールイン。やっぱり手足の長い分、ヒンカピーのアタックは絵になりますね。ライプハイマーがかなり小柄なのは知っていましたが、二人が並んで走っていると自転車のサイズの違いが一目瞭然です。

* 全米チャンピオンシップはこれまで6月にフィラデルフィアで行われてきたので、グリーンヴィルへの会場移転はヒンカピーの影響大。フィラデルフィア派からは観客数が少ないだとか、いろいろ批判されていたようですが、チャンピオンシップ以外のレースが行われるフィラデルフィア・レースウィークは健全な訳ですし、知名度の高いロードレースが他の都市でも行われるようになったことは、米国サイクリングの将来にとっても素晴らしい展開だと思われます。

* 私の個人的な印象かもしれませんが、ロードレーサー人口は西海岸やユタ州、コロラド州、そしてニューイングランド地方など、州単位でいえばいわゆるBlue State、そして各州内でもテキサスならオースティン、イリノイなら大都会であるシカゴなど、リベラル志向の強い地域に集中しているようです。ツアー・オブ・ジョージアなどは大きな例外ですが、アイオワのRAGBRAIも今年はランスの参加により大きく取り上げられていますし、インディアナポリスではRace2Replaceが開催されるなど、サイクルロードレースよりNASCARを好むような人口の多い地域でも、どんどん大きな自転車レースが実施されるようになってきたのは非常に喜ばしいことです。平地しかないのでKOM争いは無理だとしても、ツアー・オブ・フロリダもそう遠い夢ではないかも?

* ディズニーは毎年1月に人気の高いマラソンを主催しているのですが、それと同じノリでクリテリウムやタイムトライアルなんかもやっていただきたいですね。ポディウムではもちろんミッキーにジャージーを着せてもらって、ミニーにキスを貰うと。tannenbaumさんによるとハスホフトはミッキーファンらしいので(違うか)来ないかしら。ほら、よくあるじゃないですか。世界シリーズを優勝したチームメンバーに「次の予定は?」とか聞かれて、「I'm going to Disney World!」って答えるヤツ。ツール後のクリテリウムの一つとしてやったら面白そうなのに。エルクグローブよりは面白いと思うんだけど。

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