9/19/2006

日本人なら寿司ヘッド...

チームVANGの経営難についてクリラジサイクリングポッドキャストで特番放送がありました。色々と考えさせられることがあったのですが、ここには雑感を二つほどぶちまけてみました。

+++女性用自転車雑誌について+++
くりらじトピック: 「日本のサイクルロードレースのマーケティングは、目の付け所が間違っているのはではないか。敷居が高すぎるのではないか?ミーハー雑誌などがなぜ存在しない?お固いテク系の話題抜きの雑誌にすれば?」

雑感: Daily PelotonのCrazy Janeさんが数年前にミーハー系のブログを運営されていたのですが、現在ではDPフォーラムでグランツールの度に「イケメン」選手スレッドを立ち上げられています。 男性ファンには軽蔑されるかもしれませんが、あれほど容姿端整な殿方達を見て、キャーキャー言わない方がおかしいってもんです(と開き直ってみる)。ちなみに、ランスの前妻、クリスティンさんも「フランスの風景に囲まれながら、キュートな選手達を観戦できるなんて、最高よね」とUSA Todayに書いておられました。

もし女性専用の自転車雑誌を立ち上げるとしたら...
私にとって理想の雑誌は:ヨーロッパのように、観ると乗るの両方を楽しめる人口を増やすことを目的としたもの。最近ではトレック、ジャイアント、スペシャライズトを筆頭に、多くのメーカーが女性市場に着目しており、商品開発に取り組んでいるようですので、これに便乗しない手はないと思います。女性専用の機材選びや製品レビュー、あまり硬くない整備や技術的な記事、シューズ・服装選び、女性レーサーに関する話題、シェープアップ効果、そして当然ミーハー系のネタなど、サイクリング全般を幅広く、しかし「女性に優しく」捕らえていただきたいです。男性中心の自転車業界だけに、難しい注文かもしれませんが、編集長は当然女性で。

+++チームVANGの経営難について+++
くりらじトピック: 「一人10万だせば、500人でチーム・バンの運営費がだせる。」

雑感:別に企業スポンサーでなくともいいのですよね。自転車屋さんや自転車雑誌の製作者などの自転車関係者、さらには自転車ファンが集結し、チームの運営費を調達、つまりはco-opのような組織にしてしまうというのは無理なものでしょうか?

例1:アメリカンフットボールにはチーズヘッドと呼ばれる熱狂的ファンで有名な、グリーンベイ・パッカーズという由緒あるチームが存在します。同チームは100%市民が保有するNFL唯一のチームであります。(発行株式数4,750,925株、株主数111,967人。フランチャイズ史、運営構造に関する詳述はウィキペディアでご覧いただけます。)

同チームのホームタウンであるウィスコンシン州グリーンベイは、テレビ視聴数が全米で69位とリーグ最下位なのですが、ここ13年間で10回プレイオフ出場、NFLチャンピオンタイトル獲得は最多の12回と優秀な成績を残しているだけでなく、そのファン数、商品売上、ウェブサイトアクセス件数などはリーグ最高と、圧倒的な人気を誇るチームでもあります。ウィキペディアによると、シーズンチケット入手までの待ち時間はおよそ35年だそうです。4回経営難に陥ったものの、そのつどコミュニティの援助によって回復しています。

例2: ピレネー山脈をオレンジ色に染めるバスクサポーター達。この手の話はエウスカルテル抜きには語れません。同チームは1994年1月1日にEuskadi Foundationの株の売上から運営費を捻出する形で、Euskadiというチーム名で発足。1997年までにはかなり運営費が増えたため、経営が難しくなったようですが、幸いバスク系のEuskaltel電話会社というスポンサーを獲得し、今日に至っています。(オレンジはEuskaltel社のコーポレートカラー。)初ツール出場を果たしたのは2001年。

このシナリオでいくと、大手のスポンサーに漕ぎ着けるまでおよそ3年。それ程度の期間であれば、株を売るなど、個人や法人から運営資金を集めて(パッカーズの1970年代の株価は一株200ドル)、活動を続けられるのではないでしょうか。パッカーズでさえ4度も経営難に陥っていますので、決して安易な試みではありませんが、最初から大手の企業にアプローチするよりは、現実的ではないでしょうか。自分がオーナーになれば、自然とチームの宣伝もしたくなりますし、ドーピングへの関心も高まるのでは。(ですから募金ではなく、経営判断にも口出しができ、オーナーとしての意識を持てる構造が重要となります。)

さらに、よくCNに擬似ニュースを提供していたElden Nelson氏(別称Fat Cyclist)が、最近のブログエントリーで「ランディス事件以来、プロサイクリストと自分には全く共通点のないことに気づき、レース展開や選手移籍の話題などへの興味を失ってしまった。ブエルタも追ってない。」とぼやいていましたが、選手達との共通点を持てるという点でも、こうしたレース観戦離れも食い止めることができるのではという気がいたします。

ジャパンカップやTOJ、果てはツールで紅白のTシャツが路肩にずらりと並ぶ横を選手達が駆け抜けていく...そんな光景が見てみたいものです。

9 件のコメント:

カピバラ さんのコメント...

ちょうどがめんださんのブログでも、「女性向けコンテンツが~」という話がチラッと出たところだったので、僭越ながらdidoさんのエントリーを紹介させていただきました。

実のところ、私は「女性向け」というくくりに抵抗があって、そこまでターゲットを絞り込まなくても「Procycling誌」の日本語版的なものがあればいいじゃないかな~、と思っているのですが。でも、マーケティング戦略的に「女性向け」を前面に持ってくるのはアリですし、実際わたしが愛読している自転車情報系個人サイトは女性が運営しているものがほとんどですので、「女性用自転車雑誌」、面白いかもしれません。

そうですね、もしそういう雑誌があったら、私は写真を充実させて欲しいですね~。レースのカッコいい写真だけじゃなくて、選手のポートレートとか(もちろんサングラスなし)、プロトンが走り抜けてゆく風景写真とか、観客やスタッフの写真とか。もちろんネタ写真も。あとは、昨今のドーピング問題を中立的な視点で易しく解説してくれるような記事はないものかと常々思っているので、それ。(←女性向けとかあまり関係ないじゃん……)。

dido さんのコメント...

カピバラさん、

がめんださんのブログでもご紹介いただいたとは、感謝です!

テレビのチャンネルにしてもウェブサイトにしても、女性というセグメントに絞り込んだものは、提供される情報が制限されるだけでなく、二流っぽい雰囲気もあり、そういった意味では抵抗がないわけでもありません。ただ、今の「乗る人用」の雑誌には、女性用の情報が少な過ぎる気がしたので、商品を10点レビューするなら、10点とも女性用の商品を紹介してもらえる雑誌があったらいいな、と考えただけのことです。位置づけとしては、「自転車雑誌の女性版」よりも「自転車に焦点を当てた女性誌」という方が受け入れ易いかもしれませんね。

選手のサングラスなしのポートレートやスタッフや観客の写真、いいですね。全く同感です。カピバラさんのお好きなLiz Kreutzさんが撮られる、舞台裏を垣間見られるような写真が理想かもしれません。岩佐さん、土肥さん、Nacoさんなど、女性ジャーナリストの方達が書かれる、選手の将来の抱負や、食べ物の嗜好など、ヒューマンインタレスト的な記事は、女性的な観点から書かれたものだと思うのですが(男性ジャーナリストは必ずレースに結び付けないと!とやっきになると思うので)、こういう雑誌があれば、女性に限らずサイクリングファン層が必ず増えるのでは?

BJ さんのコメント...

didoさん。
本日、ブツが到着しました(笑)
本当にありがとうございました。

そしてblogの記事ものすごく参考になりました。
貴重なご意見嬉しいっす!。

>(男性ジャーナリストは必ずレースに結び付けないと!とやっきになると思うので)、こういう雑誌があれば、女性に限らずサイクリングファン層が必ず増えるのでは?

そうなんですよね。
女性誌って言い方は語弊があったかな??
と思うんですけど
ロードレーサーの人間としての魅力に迫る記事って本当に少ないんと思うのです。
そこってスポーツジャーナリズムにとってすごく重要だと思うんですけどね・・・。

匿名 さんのコメント...

didoさん、bjさん、こんにちは。

>女性誌って言い方は語弊があったかな??

私が妙な突込みを入れたばかりにすいません(話すと長いのですが、就職したばかりの頃、「女性ならではの視点で何か企画を……」等々言われ過ぎてしまい、アレルギーがあるのです。<最近はトウが立ったので言われなくなった)

今までと違う切り口で情報を発信する、という内容を示すのに「女性向け」というアイコンは大変有効であると思います。特に、一般的に男性ファンばかりと思われている(であろう)自転車においては、です。

それに、何かの形で、自転車を愛する女性ファンがこんなにいますよーーーーということをアピールできれば、選手やチームのモチベーションにつながるかもしれないし、それを見た企業の人が「なら一つ自転車に投資してみてもいいかもしれない」と思うかもしれません。

>ロードレーサーの人間としての魅力に迫る記事って本当に少ないんと思うのです。

本当にそう思います。レースリザルトや大きな事件などのトピックも必要ですが、そういう情報って実はネットで先に読んでしまっているんですよね。自転車雑誌には、そこをもう一つ踏み越えた記事を期待したい……んですが。うーん。

カピバラ さんのコメント...

しまったー!名前が無い!

上の書き込みはカピバラがお送りいたしました。失礼いたしました<(__)>

dido さんのコメント...

お返事が遅くなりました!すみませ~ん。

>BJさん、

ご連絡ありがとうございます。ほっとしました。自分の思い込みもあってUSPSはあまり信用していないので、ドキドキものでした。あれだけランスが宣伝していたというのに信頼性向上には結びつきませんでしたね。トホホ。

>BJさん、カピバラさん、

がめんださんのコメント欄でもヘヴィなやり取りが続いているようですが、皆さん真剣に考えられているのですね。サイクリングファンの女性ブロガー、ジャーナリストの方達を集め、討論会を開きたいくらいです。

>ロードレーサーの人間としての魅力に迫る記事って本当に少ない
>そこをもう一つ踏み越えた記事

例えで言うなら、アクションやストーリー展開ばかりが重視されて、感情移入できない薄っぺらなキャラクターが作り上げられてる、いわばソープオペラのような扱いを受けやすいスポーツなのですよね、きっと。ドーピングスキャンダルがあれだけ騒ぎ立てられるのも、スポーツメディアがサイクリスト達を普段から人間として見ていないことに関係があるような…。

「踏み越えた記事」、難しいですね。個人的にはBicycling誌のザブとランディスの対談あたりが理想かと。プライベート風の写真と、二人のおしゃべり、この組み合わせが最強で永久保存版です。NYTのランディスの障害に関する記事も良かったですね。具体的には、CSC軍隊キャンプ密着レポートとか、チームオーナー同士の対談なども読んでみたいのですが、あまり真相はでてこないかもしれませんね。

>自転車を愛する女性ファンがこんなにいますよーーーーということをアピールできれば

サイクリング業界の「乗る」側は女性層に着目してきたようなので、「観る」担当の方達にも早く気づいていただきたいです。

NJ さんのコメント...

>皆さん真剣に考えられているのですね。サイクリングファンの女性ブロガー、ジャーナリストの方達を集め、討論会を開きたいくらいです。

考えましょう考えましょう!!
企画しましょう!!是非。
うちの番組でも良いし、チャットでのやりとりでも良いし・・

BJ さんのコメント...

njではないっす(笑)
BJでした

dido さんのコメント...

>くりらじさんが頼りです!よろしくお願いします!!