10/07/2006

USAサイクリング・プロツアー

先日の若年層育成の話に続き、これまたUSA Cyclingのニュース

USAサイクリング・プロツアーなるものが発足されるそうです。プロツアーを構成するのは以下の15レース:

February 18-25: AMGEN Tour of California - California
April 14: USA Cycling Open - Richmond, Va. <<新レース
April 16-22: Tour de Georgia - Georgia
June 3: Commerce Bank Lancaster Classic - Lancaster, Pa.
June 7: Commerce Bank Reading Classic - Reading, Pa.
June 10: Commerce Bank International Championship - Philadelphia, Pa.
June 17: Austin Men's Invitational - Austin, Texas <<新レース
June 23: Saturn Rochester Twilight Criterium - Rochester, N.Y.
August 12-19: Larry H. Miller Tour of Utah - Utah
August 19: USA Cycling Professional Criterium Championships - Downer's Grove, Ill.
September 1: The Cliffs USA Cycling Professional Time Trial Championships - Greenville, S.C.
September 3: The Cliffs USA Cycling Professional Road Championships - Greenville, S.C.
September 8: Univest Grand Prix - Souderton, Pa.
September 11-16: Tour of Missouri - Missouri <<新レース
September 15: Tour de Leelanau - Traverse, City, Mich.

これまでのナショナル・レーシング・カレンダー(NRC)の一部のレースをプロツアーへ移行させ、それに全国選手権と3つの新しいレースを加えたスケジュール。プロツアーに出場できるのは、UCIチームと国内のプロチームのみ。NRCはクラブチームによる出場が許される「Pro-Am」的な雰囲気のレースが中心となる。例えるならプロツアーはメジャーリーグ、NRCはマイナーリーグのようなものかしら。 ポイント制でプロツアーチャンピオンを決定するそうです。

ちなみに、現在のNRCランキングはこんな感じ(トップ10男子のみ):

LANDIS Floyd PHONAK 1253
MENZIES Karl HEALTH NET 1189
HENDERSON Greg HEALTH NET 1180
O'NEILL Nathan HEALTH NET 1176
HAEDO, Juan Jose TOYOTA- UNITED PRO CYCLING TEAM 1155
LAGUTIN Sergey NAVIGATORS INSURANCE CYCLING TEAM 1142
BALDWIN, Chris TOYOTA- UNITED PRO CYCLING TEAM 1071
CLARKE, Hilton NAVIGATORS INSURANCE CYCLING TEAM 1055
ZABRISKIE Dave CSC 980
MILNE Shawn NAVIGATORS INSURANCE CYCLING TEAM 914

参考資料:
2006年NRC男子ランキング(PDFファイル)
2006年NRC女子ランキング(PDFファイル)
2006年NRCレースカレンダー 

*ランディスがトップなのは、ツアー・オブ・カリフォルニアとツアー・オブ・ジョージアを優勝しているため。9位のザブまで国内チームの面々が占領。

======
雑感:

*米国サイクリング界もここまで来たか!と嬉しい限り。ヨーロッパのレースにひけを取らないような国内レースが開催されるようになる事が最終的な目的でしょうね。人材育成やレース環境の充実など、ロードレース普及にむけて多面的なアプローチを取ってくれているUSA Cyclingに感謝です。歴史は短い分、勢いはあるので頑張って欲しいです。

*Fat Cycling氏の「ブエルタは観戦しなかった」発言は、「レース観戦離れ」の表れかと思っていたのですが、そうではなく、「ヨーロッパレース離れ」のようです。(ツアー・オブ・ユタは同氏のブログで派手に宣伝されていましたし。)UCI対ASOのいざこざやWADAによる米国選手の扱いに辟易しているから?そんな意見がrec.bicycle.racingに。

*ヨーロッパのレースでもかなりの数の米国人選手が活躍しているのに、放送されるレースの数が少ないというのは、そのためかもしれません。USプロツアーに含まれるレース全てがテレビ観戦できるようになれば凄い...。

*でも「こっちで自分達のやりたいようにするもんね」と孤立してしまうのも困りもの。理想は国内レースにヨーロッパの選手がどんどん出場してくれること。

*カナダのサイクリング協会と提携して、North American Pro Tour位に規模を広げられないものかしら。ツアー・オブ・ミズーリ(なぜミズーリ?トム・ソーヤの家くらいしか見所はないはず)があるなら、ツアー・オブ・ブリティッシュコロンビアとか、ツアー・オブ・ケベック(フランス語圏ですし)があってもおかしくないと思うのですが。まだまだ可能性は沢山ありますね。フロリダとか。(<まだ言ってる)

=======
おまけ:
ジャパンカップの有料化についてはTannenbaumさんが詳しく書かれていますが、テレビ放送されるレースのコマーシャルが長いとか色々文句を言ってみても、結局はスポンサー様がいるおかげでカリフォルニアも、ジョージアも、USPROチャンピオンシップも無料で(ケーブル代は別として)レース観戦ができるという環境のある米国はやはり恵まれているのだなあ、と思い直しました。自転車先進国とまではいかないけど、テレビ観戦以外の面ではいい線いってるかもしれません。

0 件のコメント: