ダラダラ観戦メモ:
有力選手として紹介されていたのはHenk Vogels、Danny Pate、Ivan Dominguez、Alexandre Moosなど。
これがなんと初雪のヴァージニア。おかげでヘリコプターから映像が取れず、スタートが90分も遅れたそうです。左側から吹き付ける雪を避けようと顔を背けながら逃げるJelly Bellyのバジャダリの哀れな姿...。
さすがにこれ程の降雪を予想するはずもなく、防寒着を用意してこなかった選手達も多かったそうです。昨夜は手袋やシューズカバーなどを求めてホテル内を彷徨っていた選手達を見かけたとは解説ユースタス氏の言。Kelly Benefit StrategiesのJonathan Sundtが水色のゴム手袋をはめていたのはひょっとしてこれしか手袋が見つからなかったから?
スタートは150人前後。コースはウィリアムズバーグからリッチモンドの65マイルに加え、リッチモンド市内の丘を含む周回コース。ボブ・ロール氏もユースタス氏も完走できるのは20-30人だろうとかなり厳しい予想。その理由がリビー・ヒル。この丘は既に書いたとおり、石畳でちょっとフランドルっぽい。ここを9回も上ります。観客が選手達をもう一度見ようと丘を駆け上がって行くところもフランドル風ですね。しかしカリフォルニアやジョージアに比べると観客が大人しいですね。コスプレしてる人もいないし。土地柄かと思いましたが、皆さん単に寒いだけかもしれません。
ほぼ最後までひっきりなしにアタックが続きます。あまり見慣れないチームもいるし、もう誰がだれなのか頭が混乱。ユースタス氏はちょいと声が大きいのが個人的には苦手ですが、国内選手を良くご存知のようなので、非常に助かりました。
Versusでも現地取材を担当していたFrankie Andreuが今回はバイク・レポに挑戦。ノイズが多くて聞きづらい...。ドーピングを告白して以来、Versusでも見かけないので、気がかりだったのですが少し安心しました。
二周目に飛び出したのはメキシコ出身のVega。当分順調に逃げ、ナビゲーターズのザイチェックが合流。その追走集団にはトヨタ・ユナイテッド、BMC、ナビゲーター、スリップストリーム、ヘルスネットなどが加わっているので最後までは持たないはず。
宣伝が入り、おまけにNBCのスポーツニュースが入り、しかも長い。やっとレースに戻ってきたと思ったらリーダーが変わってました。生中継なのに、こりゃ駄目でしょうが、NBC。
そのリーダーもいつの間にか吸収され、スリップストリームのパット・マカーティー(元フォナック)が飛び出します。アーム&レッグウォーマーが黒いのはこの人も半袖しか持参していなかったから?(追走集団にいるダニー・ペイトはちゃんと全身アーガイル)。しかし全身アーガイルは少しくどいのでスタイル的にはマカーティー君のコーディネートが正解ですね。
SymmetricsのSvein Tuftがマカーティーに合流...Svein Tuftって一体誰?と思っていたらタイミング良く、ユースタス氏の解説が。アウトドア派のカナダ人TTスペシャリストで、ツアー・オブ・キューバーの優勝者だそうです。体格が良くて、マカーティーの倍ぐらいの体積がありそうな選手です。追走集団にはトヨタ・ユナイテッドのスプリンター、「キューバンミサイル」ことイヴァン・ドミンゲスが。追走集団としては、リーダーを追いかけたいけれど、ドミンゲスは連れて行きたくはないということで、上手く利害関係が噛み合ず、一時は1分半もギャップが開きます。そのまま追走集団と第二追走集団が合流。Henk Vogelsが苛ついて後ろを振り向いたり、バラバラ。
そして最終周回に入ったところで、タフトが丘を猛スピードで駆け上がり、あっという間にマカーティーに差をつけます。登りで活気づいた追走。さて、独走するタフトは逃げ切れるのでしょうか?
マカーティーとは45秒の差が開きました!ゴール手間最後の登りを熊のようなスタイルでガシガシ漕いで行くタフト。後方に誰も見えないままゴーーーール!
ゴール後ようやくマカーティーの姿が見え始めます。でもそのすぐ後ろには追走集団が!頑張れーマカーティー!ぎりぎり二位でゴール。三位はRite Aidのアレハンドロ・バレーホ。
ポディウム:憔悴しきった様子のマカーティー君。元気そうな熊さんのタフト。そして左はお姉さんにキスをしようと顔を近づけたものの、花束しか貰えなかったバレーホ君。お姉さんはあくまでもビューティークイーンであって、ポディウムガールではありませんよ。
感想:いやはや、タフト、そしてSymmetricsにとってはもの凄い快挙ですよ。地上波での放送ということで、どのチームもかなり注目していたレースだったということでなおさらですね。さて、NBCは今後もサイクリングを取り上げてくれるのでしょうか?このレースの波紋はどこまで広がるのでしょうか。
ちなみに、ヴァージニア州知事は熱心な自転車ファンで、息子もジュニアレーサーとして活躍中。通学に自転車を利用しようというキャンペーンや、ジェームスタウン、ウィリアムスバーグ、リッチモンドを結ぶVirginia Capitals Trailという56マイルのレクリエーション・トレイルの建設も進めています。今年開催されるツアー・オブ・ミズーリも、自転車を趣味とする州知事が積極的にレース計画などに参加していたそうですし、自転車好きの政治家が増えればより多くの国内プロレースが開催されるようになるのでしょうか。(あ、でもそれをテレビ観戦するとなると話は別ですね。)
4 件のコメント:
周回路一周目、Libbyの坂を先行3名が上り始めた時点では、彼らは路側帯のコンクリート部分を活用することに気付いてなかったのですよね。
その中の一人が路側帯を走り始めたとき、なぜか「2001年宇宙の旅」の音楽が頭の中に流れてきました。
ラテックスの手袋をつけておくと、薄手の長指手袋でも結構耐えられるようになります。カナダ人ウォルバーグは、ガンダムみたいなごっつい手袋をつけてましたね。
>コンクリート部分を活用
こういうのを見るとやはり経験がものを言うのだなと思いますね。
>「2001年宇宙の旅」の音楽
ハハハ...これ物凄くツボにはまりました。まさにその通りですねー。もう少し速いコンピューターがあれば、この部分だけスローモーションにして、BGMつけて、YouTubeで流したい位です。
ところで、ラテックスの手袋は自転車用のものがあるのですか?掃除用...ではありませんよね。
手袋は薬局で普通に売ってる医療用でしょう。
笑えたのはJackson Stewart(BMC)で、コンビニの買い物袋をジャージの下に詰め込んで走ってました。寒さへの備えをしてなかったのでしょうね。
>コンビニの買い物袋
選手達がヴァージニアのコンビニまたは薬局に駆け込んでいる姿を思い浮かべてしまいました。意外なところで地域経済への貢献がありましたねw。
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