ようやく帰宅しました。自分が都会っ子であることを再認識する旅となりました。実家は郊外ですが、ダウンタウンに行く機会が何度かあり、そのたびに大都会が生み出す果てしないエネルギーを吸収できたような気がします。
休暇中に自転車を乗り回したのは子供達と近所の公園に行くときのみ。さらにレース結果を自らチェックすることはなかったのですが(あいにくNorthbrookのヴェロドロームにも行けませんでした)、こんな出会いがありました:
アンティーク屋やチャーミングな雑貨店などで知られるLong Groveという街で行なわれたストロベリーフェスティバルに行ったときの事です。屋台を覗きながらお店にもチェックを入れていたところ、こじんまりとした自転車屋さんを発見。母親の自転車屋好きには呆れ果てている子供達と私の妹を外に残したまま、母と入店。Mercian、Willier、Orbeaなど一般の代理店ではあまり目にしないブランドがざっと30台ほど並べられていたのですが、その中で私の目を引いたのが、フォナックカラーのBMC。当初はチームカラーバイクの在庫だと思いながらも間近で見たことがなかったBMCに見入っていたところ視線を感じ、ふと顔を上げると店主のおじさんがこちらをみて微笑んでいました。
「えーと、このフォナックの自転車を拝見させていただいてます。」というと、「それはランディスが使ってた練習用のバイクなんだ。二年前のツールでも使われたものでね。」という回答が。
「ええーーーっ!!ランディスですか?」
「そう、去年ここにきたときに貰ったんだ。」
「譲ってもらったんですか?」
「いや、買い取ったんだよ。」
その後もニコニコしながら、タイラー・ハミルトンのサイン入りポスター(CSC時代のもの)や、ライプハイマーのサインが入ったドーフィネのイエロージャージーなどを見せびらかしつつ、「マンテン、ロード、トラックチームも複数経営しているんだよ」と誇らしげに語るおじさん。レースの話にも花が咲き、ドーフィネでライプハイマーがクラッシュしたこともここで初めて耳にしました。
自転車を写真に収め、有頂天で店を後にした私ですが、その後「もっと自転車をよくみてくりゃよかった」と後悔。舞い上がっていた私は、うかつにも例のフォナックバイクのコンポなどにチェックを入れるのをすっかり忘れ、選手の名前も確認しないという大ボケをかましていたのです。ミーハーファンの悲しい性であります。先ほど2005年ツールの写真をチェックしてみたのですが、それらしきバイクは見当たらず。記事検索をしたところ、SLT01モデルは2004年ツール向けに開発されたもののようですが、あの自転車は果たして本当にランディスが乗っていたものだったのでしょうか。(タイラー・ハミルトンの自転車だったというような文章も発見)
それにしても根っからの自転車&レースファンとの貴重な出会いでありました。シカゴ近郊を訪れる機会のある方はShamrock CycleryのJohn Saunders氏を是非尋ねてみてください。
2 件のコメント:
おー、すごーい!まさかまさかそんなところで!ですね.
私だったらベタベタ触って御主人に怒られてしまいそう、、、いやむしろ気が小さいので遠巻きに眺めるだけかもしれません(笑)
ところでシマノのブレーキレバーに見えるのですが、フォナックは確かカンパニョーロだった気が.ランディスはUSP時代にずっと使っていたシマノを好んでいたのでしょうか.
>moritaku_bearさん、
いやー、もうはしゃぎまくってしまいました。渡米される機会がありましたら、moritakuさんも是非ベタベタさわりに行ってあげてください。それを喜んでくれそうな方でしたよ。
コンポですが、Pez Cycling Newsに掲載されていた写真を見ると確かにカンパニョーロで組まれてますね。うーむ、ますますナゾは深まる一方であります。
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