7/15/2006

ザブのツール日記

おお、ザブの日記が更新されてる。一部ご紹介:

第8ステージ

最初は本当に緊張した。横風が強くて、道も狭いコースだったから。集団の先頭が見えるまで50キロ位かかったけれど、そこから直ぐに逃げに入った。不運なことに、ハチがヘルメットの中に引っかかって、首をさされた。全然楽しくなかったよ。


第9ステージ

今日はラッキーなことに8位に繰り上がった。集団が最後数キロで分離して、マーカス・フォーテンが後ろの集団から逃げ出せなかったからさ。最後の3キロあたりに橋があって、結構クレイジーなコースだってことは知ってたから、落車があるんじゃないかと思ってた。だから先頭を走ることにしたんだけど、いい動きだったってわけだ。驚いたことに今年のツールはすごく調子がいい。これまでの難度は2月に走ったツアー・オブ・カリフォルニアと同じ程度かな。明日は最初の山岳ステージ。もし逃げがあれば、ついていくかもしれない。

サストレとはルームメイト(今回はロンバルディじゃないんですね)。リラックスしていて大らかな、いいやつさ。スピーカーで音楽を聞いてても文句いわれないし。でも一つ問題なのは、エアコンをつけさせてくれないこと。最初の一週間は暑くて困ってたよ。

でも僕だって悪い癖はある。スチュアート・オグレイディに聞いてみてもらえば分かるさ。彼は僕が大量の生ニンニクを食べるから、変な臭いがするっていうんだ。別に健康のために食べてるわけじゃなくて、好きなだけさ。ステューイーに言わせりゃ、僕は2116年頃まで健康でいられるってさ。


第12ステージ

えーと、この前はツールがToC程度の難度とか言ったっけ?あっという間にハードになっちゃったよ。ここ数日間のピレネーは最悪。自分は結構登れるほうだと思ってたけど、とにかくでっかい山だし、皆の登るスピードが半端じゃない。スペイン国境を越えた日はもう着いていけなくて、ボーネンのグループで一日の大半を過ごしたよ。

で、トムとしゃべっていたわけだけど、ボーネンファン対ザブリスキーファンの割合は100万人の1ってとこかな。勿論、トムには僕のファンを一人残らず指摘したさ。ファンがいることで、本当に助けられた一日だった。

でもいきなりトムがこんなことを言うんだよ。「あそこに牛がいるだろ。自転車選手が死ぬと皆、牛になるんだ。そして土を食べんのさ。」意味は全くわかんないけど、確かにそういったのさ。*

僕はあまりピレネーをエンジョイすることはできなかったけど、フロイドが楽しんでいたようでよかった。(<やっぱり女房役)数日前は同じホテルに泊まったんだけど、廊下を歩いてるときもフロイドはずっと「レースに勝つ。レースに勝つ。」って言い続けてたんだ。彼は本気さ。

今日のカルカソンヌへのステージも暑くて、全く面白くなかった。でも一ついいことがあったんだ。ルームメイトがサストレからクリスチャン・バンデベルデに代わった。これで一安心だよ。いや、カルロスは好きだけど、エアコンをつけて眠れるってだけで大喜びさ。だってスペイン人の奴等は一日汗かいてきた後でもエアコンなしで、しかもタイツで寝てるんだぜ。だれか風邪は冷気じゃなくてバイキンが原因だって教えてやってくれよ。


*Bicycling誌最新号(雑誌版:図書館で読んできました)のザブリスキー/ランディスインタビューにでてましたが、トムは「自転車選手は兵士の生まれ変わりなんだ」とかなんとかザブに言ったそうです。兵士 --> 自転車選手 --> 牛ってことですか。それを聞いたランディスの答えは、「長年ベルギーに住むと、そういうことを考えるようになるんだ。」(笑)

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