9/14/2006

ブエルタ第18ステージメモ

す、す、すごい、すごすぎるっ、カザフ二人組!!!

同じ地球とは思えぬ殺風景なシエラ・デ・ラ・パンデラを舞台に繰り広げられたドラマ。主役は今日もまたカザフ二人組。でもこんな崖道も彼らにとってはバラ色の世界だったのかもしれません。ランディスのツール第17ステージの大奮闘と本日のアスタナのワンツーフィニッシュ、どちらが感動的だか分かりません。

* ステージ優勝に喜ぶカシェキンの後ろでガッツポーズをするヴィノクロフ大将。ゴール後はがっちりと肩を抱き合う二人。最後数メートルというところで、念に念をいれてヴィノが後ろを確認していたところに彼の性格がにじみ出ているような。アスタナのスティーブンス監督は、スタート前のコメントで、19ステージのITTまで勝負を持ち越したくはないので、今日もアタックがあるだろう、とコメントしていましたが、素晴らしい戦略(+アスタナの回復力)でした。本日のステージを観戦されたはずのカザフ大統領もたいそうお喜びだったでしょう。

* 集団をケスデパがぐいぐい引っ張っていたので、こりゃ気合いはいってるな〜、終盤でも頼むよ〜と期待していたのですが、パンデラでは再びバルベルデの一人勝負。ヴィノはCNとのインタビューで、「ツールで走れなかったのが、かえって良かったのでは?」という問いに対し、「確かにチームはフレッシュかもしれない」と答えていましたので、ケスデパ、特にペレイロがツール疲れのため、カシェキンのようにアシストができないのは仕方がないですね。バルベルデは一時は登る姿がかなり辛そうで、大幅なロスが懸念されましたが、終盤で元気を取り戻し、4位でゴールインしていましたので、やる気はまだまだあるようです。しかし、 第14ステージのITTの結果を見てみると、3位だったヴィノと4位のバルベルデは8秒の差。僅差ではありますが、若干ヴィノが有利なので、まだまだ決着がついてしまったわけではありませんが、この展開は致命的。まだギブアップするはずはないバルベルデがどういった手を打ってくるのでしょう。<CNでは「ブエルタは負けてしまったけど、チームはよく働いてくれた。これからは世界戦に目を向ける」といっています。嗚呼、もう打つ手はないのか、バルベルデ...。いやでも、こういった発言も戦略の一つか???


* ダニエルソンはポディウムを狙えるかと期待していましたが、昨日のステージ優勝に全てをかけてしまったようですね。カシェキンも連日のハードワークで疲労が溜まっていると思いますが、ポディウムにカザフブルーが並ぶ姿が目に浮かびます。

* つかの間ではありましたが、マヨのオレンジひらひらも見れて嬉しかったです。

* 土曜日はヴィノクロフの誕生日、33歳になります。バルベルデとカシェキンは今年開花した1980年生まれ組。そうか、貴公子はまだまだチャンスありますよ。(<だからまだ決まってないって)

* パンデラを登る道が狭くて、ヴィノが「どけ〜〜〜!!」とカメラバイクに合図してましたね。バイクを避けながらの追走も難しそうでした。で、ゴール後は路肩に止めてあったチームバスに逆走して帰ってくる写真がこちらに。まだ登っている選手もいるのに、逆走しちゃうのか

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