7/10/2007

TdF Stage 3

うわー、カンチェ!!!昨日の浮かない顔はどこへやら。パヴェでのアタックはやはりこの人、と今になれば当然のように思えますが、それにしても凄かった。

捕まるか、逃げ切るかでドキドキするのもツールの醍醐味ですから、最後ギリギリの追い上げだけでも「長い間見ててよかったー」とエキサイトしていたところ、スプリントチームが駆け引きでモタモタしていたのに苛ついたのか、オージェに総合を譲るまい、という危機感が働いたのか、イエロージャージー自らがアタック。弾丸のようなスピードで先頭4人の横を通り過ぎるカンチェと、うろたえる先頭四人&集団の様子はヘリカメラにバッチリ収まっておりました。

フランクも後ろでガッツポーズしてましたねえ。ツール限定でTTだけでなくRR世界チャンプジャージの着用も許してあげたい。どうせベッティーニは出場してないんだし。
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チームメイトも予期していなかったらしく、オグレイディなどは、仕事を終えて、後方にいたため、カンチェラーラの快挙をラジオで知ったそうです。

VNTVビデオ:オグレイディ
http://www.velonews.com/vntv/?Art_ID=1126

VNTVビデオ:チームにとっても最高さ、モチベーションも高まったし。と語るヴァンデヴェルデ(フランクもでてます):http://www.velonews.com/vntv/?Art_ID=1127

VNTVビデオ:僕らのペースは逃げのペースによって決定するから。今日はゆったりと会話もできて、つまらなかったけれど皆にとっていいステージだったよ。テレビとしては面白くないって?そんなのは僕らの知る事じゃないさ。とおっしゃるフォイクト様:http://www.velonews.com/vntv/?Art_ID=1125

ヴァンデヴェルデはVelonewsの日記でも「こうも良く事が運ぶと、実際それを計画していたようにさえ見えてしまうから凄いよね。」と驚きを露にしていました。(それにしてもこの日記職人、更新がはやい!第2ステージのエントリーに思わず含み笑い:「今朝の食卓では先日のクラッシュでカンチェの下敷きになった可愛そうな奴らについて話し合った。彼はまるでウォルター・ペイトンがエンドゾーンに飛び込むときのように86キロもあるスイス産の巨体をお見舞いしたんだから。」いい雰囲気のチームですねえ〜。)
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今日もお仕事を頑張ったザブは更に+1.05。総合は現在+4.24の186位であります。なんならランタン・ルージュを狙ってみる?(最下位はリクイガスのクチンスキーで+9.01)

でも本人は全く気にしていないというか、単に山岳ステージでサストレを十分に支援するために温存モード、tranquiloなのだと言い切っております。さらに第2ステージはかなり後方にいたため、トラブルも避けることができたそうで、「こういうステージではできるだけ前か後ろに位置取りするのが一番」とも。

契約更新については、「バハマに引退するか、森林警備隊員になるかもね」とデンマークテレビのレポーターさんを困惑させていたようです。
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今日のステージをまとめるとすれば、「You've got to play it to win it」。あのタイミングでアタックをかけたカンチェは勿論、さらに「私だって一緒に走れる...」と思わざるを得ない徐行運転だったプロトンの中で、一人チャンスを狙っていたオージェが山岳ジャージーを略奪。「一日で十分さ」という理由でサウニエルは追いかけなかったようですが、ひょっとしたら「麻疹にかかったカナリア」とか言われてたから(笑)?(ようやく判明したのですが、オージェと同ポイントだったにも関わらず、ミラーが山岳ジャージーを獲れたのは、総合のランクが高かったからだそうです。ああ、すっきりした。)
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今日はせっかくスプリントに参戦できるかと思われたものの、カンチェにしてやられたカヴェンディッシュ。なぜか気になってしまうのですが、同じく気にかけている方がこちらにも:
Bicycling.comに掲載中のミラーのツール日記より:
「カヴェンディッシュの自転車が前輪とカヴェンディッシュの無い状態で地面に横たわっているのを見た時は心配になった。彼がどこにも見当たらず、一瞬困惑と懸念でパニックしたけれど、彼が路肩で他の選手の邪魔にならないよう、辛抱強く待っている姿をキャッチした。なんて思慮深い青年だろう。この二日間は彼にとって火の洗礼となった。あまりハードに受け止めていないといいけれど、どうしても精神的なダメージを受けてしまうことは僕が一番良く知っている。明日あたりちょっと話に行ってこようかと思う。」

「思慮深い」...そんな面もあったのね...というか、テレビに映った一瞬の姿で人を判断してはいけない、ということですね、自分。(いやあ、前ステージで癇癪を起こしていた場面を何度も見せられたもので。)ミラー先輩も良く面倒を見てくれているようで安心しました。ミラーも成長しましたね。
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全く余談ですが、スプリント賞のポディウムガールはアウトドア風の新衣装が不評だったのか、今日は例年通りの白いパンツルックで登場。グリーンのジャージーで白いお洋服のお姉さん達にキスしてもらうボーネンはやはり絵になりますね。言わせてもらえば、区間賞のAquarelガールズも、今年のデニム調の衣装よりは去年のほうが、フレッシュな感じで良かったと思います(向かって左側のお姉さんのファンでした)。ついでに、クレディリヨネのお姉さま方は、ジャケット無しのノースリーブをリクエストします。

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