7/14/2007

TdF Stage 6

向かい風が強くて、旨くリードアウトが決まらなかった最終スプリント。アシストの皆さんが何度も後ろを振り返りながら、自分のエースの存在を確認していたのが可笑しかったです。そんな勝負を制したのは、やっときましたよ、ボーネン!ステーグマンスを無事33位に抑えてのゴール(笑)!あんなに憔悴しきって、腕を上げるのもやっとの状態でのボーネンさんの万歳ポーズは珍しくないですか?でもこれで肩の荷がいくらかは降りたかしら。

カヴェンディッシュの前輪がリア・ディレイラーに接触しギアチェンジができなくなり、11歯のギアでのスプリントを強いられたにも関わらず、ゲロルシュタイナーの選手の合間をぬって見事勝利。その前の中間スプリントでもツァベルに二点差をつけ、グリーンジャージーを奪回。一方、不運続きのカヴェンディッシュは接触でスポークがボロボロの状態になり、181位でゴールイン。こうした苦い体験こそが、成長の糧となるのですよね、きっと。

記念にVNTVでザブが歌っていたベルギー産の「トム・ボーネン世界チャンピオン」の歌へのリンクを貼っておきます(ボーネンの部分は1:50辺りから):
Tom Boonen Jumpstyle: http://www.youtube.com/watch?v=TZgZeinJAVc

歌っていた方のビデオはこちら:VeloNews TV: The Zabriskie Diaries - Stage 5
ボーネンソング以外には、
+クエスタ、オグレイディと一緒にサストレを集団に連れ戻したこと、
+CSCがわざとヴィノの落車の後で引いたんじゃないの?という質問には、「既にアスタナと会話ずみ。No hard feelings。」と回答。
+チームのメンバーがロシア人とケンカになった時、相手が口にした「what game play?」が今チーム内で大流行。
などなど、いつもどおりユルーイ調子で話しております。

で、本日のステージでは+0.53の178位でゴール。ランタンルージュに関しては、「昨日のリザルトをチェックしたけど、コフィディスの選手が45分遅れだった。僕はそこまで遅れることはないはずだけど。もしなれるとすれば、それもクールさ。」と別に嫌がってはいない様子。

でも昨日の涙のゴールで感動を与えてくれたルキャトルはDNS。実は、タイムアウトのリミットが16:45で、ルキャトルは完全にアウトだったそうなのですが、落車が原因だったことから、復帰が許されていたそうです。しかし、一晩を病院で過ごした本人はとてもレースを続けられる状態ではない、と結局はリタイヤとなりました。

ランタン・ルージュ争いは今のところこんなカンジ:

178 Wim Vansevenant (Bel) Predictor - Lotto 18.45 <去年のランタンルージュ
179 David Zabriskie (USA) Team CSC 19.17
180 Aleksandr Kuchynski (Blr) Liquigas 20.16
181 Danilo Napolitano (Ita) Lampre - Fondital 20.33 <スプリンター。パリにたどり着けるか?
182 Mark Cavendish (GBr) T-Mobile Team 22.29 <明日が最後のステージ?
183 Enrico Degano (Ita) Barloworld 25.19 <一時、リタイヤしたと発表されましたが、無事ゴール。

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CSCと集団のスピードについてはクリス・ホーナーも語っています:
VeloNews TV: Chris Horner Diaries - Stage 5

+クラッシュは目の前で起こった。その後、すぐ無線でも報告があった。

+その後の集団のスピードに変化はなかった。既にフルスピードで走っていたから。さらに加速しようと思えば、まだ脚を使っていない選手もいたから、ヴィノとの差を付けようと思えば、付けられた。結果を見れば、70人が同時にフィニッシュしている。もし本気でヴィノを引き離そうとしていたのだったら、30人程度しか残らなかったのでは。CSCにしてみれば、もたもたしていれば、イエロージャージーを失ってしまっただろうし、そうしてまで待つことはないと思う。これはレースだからね。

+アームストロングの時代だとしたら、集団は待っていたかもしれないけれど、イエロージャージーが掛かっているとすれば、きっと待つことはなかっただろう。アームストロングは確かにボスだったけれど、それ以上に、自分を守り、落車に巻き込まれないように、チーム全体を利用して、右側に陣取るなどの指図を出したはず。

それにしても痛々しい、ミイラのような姿で走っていたヴィノ。ゴールラインを超えたときは十字を切っていましたね。明日はアドレナリンで乗り切ってくれることを祈っています。

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素朴な疑問:ウィギンスがタイヤチェンジの際に、ホイールごと放り投げたのはなぜだったのでしょう?

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移籍ばなし:Tモバが米国選手を狙っているそうです。Tdfblogではダニエルソン、ダニー・ペイト、クレイグ・ルイスあたりの名前が上がっていますが、ヒンカピーも現在幾つかのチームと話しているそうですし、来年はジョージがピンクを着てたりして。

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今日はボーネンが勝利したので、息子が喜ぶかと思っていたら、贔屓の選手がライプハイマーに変わってました...。

VeloBellaチーム(ダニエルソンの奥様、クリスティンさんのチームでもあります)のTracie Nelson女史のブログに、ライプハイマー夫人(オデッサさん)がその昔書いたという記事が引用されていたのでご紹介。

オデッサさんとリーヴァイの一日のスケジュールを比較したものなのですが、自転車選手の実態って、こんなものなんでしょうか。特に、クッキーを焼いたオデッサさんに腹を立てながらも誘惑に負けて11個も食べてしまうリーヴァイが笑えます。

スペインに引っ越して髪の毛を染める前のオデッサさん

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